佐々木さんは、2007 年1 月に彼のスタッフとともに『変貌する財界』（新日本出版社）出版している。
この本は朝日新聞編集委員星浩さんがコラムの中で、「『変貌する財界』（新日本出版社）は、公開資料を駆使して日本経団連加盟の大企業が、いかに外資の影響を受けているかを分析した労作である」と紹介した。
それから約10 年、2016 年1 月に佐々木憲昭著『財界支配―日本経団連の実相』（新日本出版社）出版された。
この本では、経団連を財界の代表として取り上げ、会長・副会長を輩出している企業の巨大化や多国籍企業化、その資本構成などから外資比率の高まりなどを分析している。
『政経研究時報』の論文は佐々木さんのこうした財界研究の一環であり、、日本経団連の役員企業がどのような変貌をとげているか、それが政治にどのように影響力を行使し、日本経済にどのような変化をもたらしているかを明らかにしている。