多国籍企業とタックスヘイブン―租税回避額の推計を中心に―
グローバル・デジタル経済が拡大するなかで、GAFAなど巨大IT多国籍企業が高収益をあげる反面、納税額が少ないことが問題になっており、欧州ではデジタル課税の導入が具体化しつつあります。またOECDはより広い視点から、多国籍企業のタックスヘイブンを利用した租税回避への対策(BEPSプロジェクト)に取り組んできています。この課題に対処するためには、その前提として、多国籍企業の租税回避額が全体としてどの程度であるのかを、推計することが不可欠です。
金子さんは今回の報告にあたって、「こうした推計には様々なアプローチがあるが、すでに公表されているIMF、UNCTAD、OECD等の国際機関、タックス・ジャスティス・ネットワーク、OXFAM等の国際NGOの推計調査の方法と結果を比較検討するなかで、全体像に迫っていくこととしたい」と語っています。
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