【概要】
財政赤字は各国を悩ます主要問題であり、とくに日本の財政は極めて深刻な現状にあります。リーマンショック以来、先進各国は財政立て直しに取り組んでいますが、「財政健全化」を最優先する性急な緊縮政策は、英国の事例を見るまでもなく、公共サービスの切り捨て、貧困と格差拡大の深刻な事態を引き起こす原因となっています。
一方、こうした緊縮政策に反発するあまり、欧米の一部左翼政治家の間には、「通貨発行権を持つ政府(中央銀行)はいつでもマネーを創造できるとの理論(MMT)」に依拠し、財政赤字にはこだわらず、公共サービスを充実すべきとの声も出ています。
さらに福祉国家として将来の社会保障財源をどう確保するのか、そしてそもそも財政赤字は現代資本主義の危機の原因なのか、それともその結果なのかなど、解明すべき問題は多岐にわたっています。
齊藤さんには金融・財政の専門家として、これらの現代の主要課題を縦横に解き明かしていただきます。
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