年初から猛威を振るう新型コロナ・パンデミックは、依然として収束の兆しは見えませんが、皆様いかがお過ごしでしようか。次回研究会は聽濤弘さんに「中国問題を考える」と題するご報告をいただきます。当初7月に予定され、延期されていた研究会を再開するお知らせです。
米中覇権問題、なかでも中国問題は21世紀の世界の動向を左右する重要問題となっています。加えて世界を襲うコロナ・パンデミックは資本主義の在り方を鋭く問うものでもあります。当研究室は2月、奥村皓一さんの「中国の世界戦略の基本理念」と題する研究会を開きましたが、このたび長く社会主義論を研究されてきた聽濤さんにご報告をいただくことになりました。
いったい中国は社会主義なのか資本主義なのか。中国は国際的、国内的にどこに向かうのか。日本のように高度に発達した資本主義国にとって、資本主義を克服した後に来る未来社会を構想するうえで、中国問題はいかなる示唆を与えているのか、いないのか。市場と計画、所有と支配の関係など、解明すべき問題は多岐にわたり、社会主義について考える良い機会でもあります。
中国をどう見るかについてはさまざまな議論があります。聽濤さんはこの6月、数人の中国問題研究者と共同で、「中国は社会主義か」(かもがわ出版)を出版されました。聽濤さんはさまざまな議論のコーディネーターの役割を果たしましたが、執筆者の一人でもありました。
皆さんのご参加をお待ちしています。オンライン参加も可能です。後日ZOOMミーティング参加のためのアドレスをお送りします。
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