現代経済研究室 研究会のご案内
研究会のご案内
早春の候、皆様いかがお過ごしでしようか。次回研究会は、小栗崇資さん(駒澤大学名誉教授)に「SDGsと資本主義の変革―マルクスの視点から考える」と題して報告をいただきます。
国連は2015年、持続可能な開発のための17の国際目標SDGs(Sustainable Development Goals)を採択し、2030年までに達成するべき持続可能な開発目標 (SDGs) として、17の世界的目標と169の達成基準が示されました。
SDGsに関しては積極的な支持もありますが、同時に懐疑論もあり、SDGsをどう捉えるかという問題は、資本主義の未来にも関わる重要な検討課題となっています。しかしこれまで、社会科学、特にマルクス主義の側からの研究は低調でした。報告者はSDGsの取り組みを資本主義の民主主義的変革につながるものとして評価する立場に立っています。今回の報告はSDGsをマルクスの視点からトータルに捉えるとともに、とりわけ企業の変革の問題として考察することを目的としています。
今回の報告に当たって、小栗さんは、近著『社会・企業の変革とSDGs―マルクスの視点から考える』(学習の友社、2023年3月)にもとづいて、試論的なSDGs論を展開する予定であり、出来れば本書をお読みいただき、研究会に参加していただきたいとの希望を述べておられます。
ぜひとも多数のご参加をお待ちしています。