2023年度第2回公開研究会のご案内
テーマ 「生成系AIは人々の仕事をどのように変えたのか~自然言語処理研究からみた可能性と限界~」
報告者 狩野芳伸(静岡大学准教授)
日 時 2023年9月2日(土)午後5時~7時
場 所 オンライン開催(Zoom)
参加費 500円(研究会員は無料)
特 典 映像アーカイブの公開はいたしません。
研究会終了後の研究会参加申込者への動画送信も行いません。
※参加申込者には開催前日にzoomの招待メールおよび報告関係資料を送信する予定です。
▼報告のポイント
OpenAI社の提供するChatGPTが、ここ数か月メディアを賑わせている。その性能向上には目を見張るものがあるが、もちろんあらゆることを自動でこなしてくれる万能のシステムではない。その能力を引き出すには入力に工夫が必要であるし、利用にあたり気を付けるべき点や、能力の限界もある。
ChatGPTは、OpenAI社の提供する一連のサービス群の名称で、いわゆる生成系AIの一種であるが、様々な人工知能技術の種類との階層的な関係があるため、生成系AIの利用可能性と今後を考えるには、生成系AIを構成するこうした人工知能技術の理解が深める必要がある。それぞれ、一般向けの内容として誤解を恐れず直観的な説明を試みる。
生成系AIへの入力はプロンプトと呼ばれ、その内容を工夫するプロンプトエンジニアリングと呼ばれる手法がある。次にその概要を簡単に紹介する。
最後に、どのような応用がありうるか、その際注意すべきことはなにかを説明する。また能力に限界があるとしたら何か、主に私の研究事例紹介を通じて議論する。
▼報告者プロフィール
狩野 芳伸
静岡大学情報学部行動情報学科 准教授
2001年東京大学理学部物理学科卒、2003年東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻修士課程修了、2007年同博士後期課程満期退学、博士(情報理工学)(東京大学、2011年)。
同特任研究員、JSTさきがけ研究者等を経て、2014年に静岡大学学術院情報学領域 准教授(現在に至る)。
人工知能学会代議員、情報処理学会・言語処理学会各正会員。
大学院より一貫して自然言語処理の研究に従事。より人間に近い自然言語処理モデルの構築と、対話・医療・法律・政治など言語処理の応用に興味をもつ。
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