国際問題研究室研究会のご案内
下記の要領で、 国際問題研究室研究会を開催します。
テーマ 近年の英ASEAN関係制度化の歴史的背景:英国の東南アジア地域安全保障への関与に注目して
報告者 永田伸吾(金沢大学人間社会研究域客員研究員)
日 時 2024年7月7日(日)14時~16時
参加費 無料
場 所 Zoom報告
ASEANが英国を新規域外対話パートナーに承認した背景を探る研究会です。ASEAN設立から現在までの英国の安全保障関与を解明し、将来の外交影響を考察します。
※zoom招待URLおよび事前資料は、お申し込みされた方へ、前日午後5時頃にお送りいたします。
【概要】
本報告は、2021年8月に、東南アジア諸国連合(ASEAN)が25年ぶりに英国を11番目の新規域外対話パートナーに承認した背景について、1967年8月のASEAN設立前後から現在に至る、英国の東南アジア地域安全保障への関与に注目して検討する。
まず、英国の(1)ASEAN設立過程、(2)1971年の5カ国防衛取極(FPDA)設立、(3)1984年のブルネイのASEAN加盟、(5)1999年の東チモール国際軍(INTERFET)への関与に注目して検討する。次に、2010年以降、英国が「インド太平洋傾斜(Indo-Pacific Tilt)」政策の文脈で強化したヴェトナムとの戦略的関係について検討する。さらに、2022年11月に英国がフランスやカナダと拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)専門家会合のオブザーバーに承認された背景についても検討する。
以上の検討により、ASEANによる新規域外対話パートナー承認は、英国の長きにわたる東南アジア地域安全保障への関与の帰結であることを明らかにする。さらに、英ASEAN関係の制度化が、今後のASEAN外交に与える含意についても考察する。
【報告者紹介】
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