公開研究会のご案内
下記の要領で公益財団法人政治経済研究所公開研究会を開催します。
テーマ 日本の銀行サービスは金融イノベーションに対応できているか?
報告者 内田真人(成城大学社会イノベーション学部教授)
日 時 2025年1月11日(土)14:00~16:00
場 所 会場対面およびzoom配信
参加費 500円(研究会員・維持会員無料)
イベント継続のためご支援のカンパを募集しています!
Peatix(一般)ページよりチケットをご購入いただけると幸いです。
※「参加費」とは原則として資料代のことです。
リーマンショック以降、金融イノベーションは多国間競走の局面へ。
金融イノベーションの観点からみた日本の銀行サービスの課題はどこにあるのか?
▼概要
リーマンショック以降の金融イノベーションの進展は20世紀と異なる新局面に入った。従来は米英が金融サービスの最前線を競い(金融自由化や世界基準獲得を狙った新商品・サービスの提供)、日本等他の先進国金融機関が米英を追いかけ、それ以外の国(中国等)は追いつくのに相当の時間を要すると見込まれる状態にあった。
現在の金融イノベーションの特徴は金融機関の持つ情報生産機能が再評価(宝の持ち腐れから脱却)され、金融サービスの範囲拡大、金融サービスの分解と再構築が行われ、米英に加えてシンガポール、中国なども活発になっている。
本報告では金融のあるべき姿を6つの視点から定めて整理し、BISが想定した将来の金融サービス提供機関の6タイプを確認する。その上で、日本の従来型銀行(三菱UFJ、北國銀行)、ニューバンクの参入(ネットバンク<住信SBI銀行、楽天銀行>、クラウドファンディング)を評価する。その上で日本の銀行のDXの取り組みの評価と課題を考察する。
▼講師略歴
1978年東京大学教養学部卒業。日本銀行に勤務。パリ政治学院に留学。BIS(国際決済銀行)勤務、調査統計局審議役などを経て2007年成城大学社会イノベーション学部教授に就任。経済研究所長、社会イノベーション学部長などの役職を経験。単著に「インフレとデフレ」(日経文庫)など。共編著に「グローバル化と地域金融」(東信堂)、「アベノミクス下の地方経済と金融の役割」(蒼天社)など。
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